ガキのころから最高にかっこよかった。
長い間、彼らにも僕らにもいろいろなことがあった。いい時も悪い時もあった。
彼らが年老いてきたと同じように僕らも歳をとった。
でも、思い出になってしまうことなく、いつでもストーンズはそこにいてくれた。
僕らよりちょっと先を歩いている。
そのグループ名が示すそのままが彼らなのだ。これは他の誰にも真似できない。
あの時代を風化させてしまわない、力強い存在。
「メインストリートのならず者」
やっぱり、これが一番好きかな。巷の評判は今ひとつなようだけれど。
まとまりという面では、いまいちなのかもしれない。
でも、ミックとキースがそのとき一番やりたかった音楽が「ぎゅっ」と詰まっている感じがする。
どの曲もよすぎるから、まとまらないんだ、きっと、うん。
「ダイスを転がせ」「ハッピー」の出だしリフはカッコよすぎ〜。
R・ジョンソン原曲「ストップ・ブレイキング・ダウン」のミック・テイラーのスライドは一番好きだ。このスライドは本当、空中を舞っているね。私には見えたのよ(@_@)、いやホント。
ミック・テイラーが脱退後、「ストーンズは僕の一番良い部分を引き出してくれた」
と言ったとか。そうかもしれない。こういう職人肌の人っているんだよね。
ジャケットも面白い。
「FORTY LICKS」
彼らの40年のキャリアをギュッと強引に2枚組みに押し込んだベストだ。こんなの出されたら、エアロスミスだって、「ごめんなさい」するしかない。
もちろん、自分の好きなたくさんの曲が外れている。それはしょうがない。
でもいくつか新曲も入っている。
当然、のっけっから最高にカクッイイのだ。40年なんてホント信じられない。
「たかがロクッン・ロール」といえるのは本当に彼らしか居ないのだけど、彼らほどずっとそこ、同じ場所から出ない、継続していて行き詰らないというのはなんということだろう。
表面的には時代の音を取り入れたり、セカンドギタリストが変わったりしながらも、ミック・ジャガーの歌も、キースの5弦ギターのリフもちっとも変わらない。
ビジネスライクだとか、巨大になりすぎたとか、いろいろ批判があるようだけれど、しょうがないんじゃない?
みんなが求めれば、彼らだって4人しかいないんだし、需要と供給のバランスでそうなるよ。
以前観た、エド・サリバンショーで、ミックはサティスファクションの歌詞をTV局の要求どおりごまかしたけど、ドアーズのジム・モリソンは無視して歌ってしまって2度とTVには出れなかったという話があった。
そういったミックのクレバーなところを、あれこれ言う人が居るけど、それは彼らのイメージを勝手に誤解しているのだ。彼らはR&Bをルーツにした単なるロックン・ロール・バンドなのであって、ドアーズの持っていた不良性とは方向が違う。「オルタモントの悲劇」だって彼らには何の関係もない。
そのクレバーさがなかったら、とっくの昔にストーンズは無くなっていただろう。
存在自体が現代の奇跡だし、歳をとったけど、いつまでも続けていてほしい。
ま〜だけど、キースの顔はますますフランケンシュタイン化が進行しているなぁ。
2003年3月10日武道館
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地下鉄、九段下。チケットを求める人の声がする。Tシャツ売りも出てる。なぜか横アリのチケットを売る人も。
階段を上ると、チケットを求める声はだんだんと多くなってきた。
表に出ると、ものすごい人の波。だんだんと頭に血が上ってくる感じがする。
グッズ、肉まんを売る露天。武道館へ流れる人の波に向かってダフ屋がひっきりなしに声をかけてくる。 |
「あまったチケットないかー」「チケットあるよー」。無視して人の間をすり抜けて進む。
時計台へ向かえとアナウンスが響く。武道館の敷地内には公認のグッズ売り場がにぎわっていた。そんなものには目もくれず、入場口に向かう。いつもの手荷物チェックがある。カメラとか録音機のチェックだ。なぜか使い捨てカメラはいいらしい。自分も本当はカメラを隠し持っていたがバレず(でも撮らなかったけど)。今時は携帯にカメラがついているんだから、意味無いじゃんね。
あちゃ、双眼鏡を持ってくるのを忘れた(会場で売っているのを見て思い出した)。
入り口から場内が見えると一気に頭に血が上っていく感じがした。中に入るとなぜか白く煙っている。少しだけ香の匂いがする。ついに来たんだ。
席を確かめると、北西2階席のちょうど通路前の角。ステージが南を向いているから、お能で言えば、「脇正面」といったところ(あ、わからんね)。ステージを真横の上から見る感じ。まあ、悪くないか。
開演時間の7時まで手持ち無沙汰に過ごす。年配客が多いのかと思っていたが、若い人たちもたくさんいてちょっとうれしい。
しかし定刻になってもなかなか彼らは現れない。会場に響く古いR&Bの曲が一つ終わるたびに歓声が上がるが、また曲が始まりそれの繰り返しが続く。定刻を40分近く過ぎ、少しばかり待ちくたびれた頃、やっと開演のブザーがあり場内が暗転。
いきなりキースのジャンピング・ジャック・フラッシュのリフが響いた。
鳥肌が立ってきて頭の毛も総毛立ってるかんじ、涙が出てきた。
ミックが軽いステップで前に出てきて歌い始めた。ビデオで見ていたあの動きだ。
ミックは最強のアジテーターだ。彼にアジられたら、誰でも見境無く興奮してしまう。
ロニーのスライドギターも思ったとおり最高。チャーリーのシンプルなドラムもこれ以上は無い音だ。キースは相変わらず奇妙な動きだけど、そのリフはなんという切れなんだろう。
これ以上の組み合わせは無い!
ステッキー・フィンガーズ、メインストリートのならず者等の時代を中心に、古めの曲が多かった。
曲のイントロが聞こえるたびに、うれしさでジャンプして叫んでしまう。武道館だから音響は悪いし、どの音も壊れ気味だったけど全然OK。
どの曲だったか忘れたが、最高潮に達している後半、天井から赤い紙吹雪が舞ってきた。
そのほとんどが1階席の方にいってしまったので、定かではないが、たぶん「ベロマーク」の形だったんじゃないかな?拾ってくればよかった。
アンコールは、サティスファクション。「満足できない」で終わる?
再アンコールは無しで、無常にも会場の明かりが点いた。
新幹線の時間を気にしつつ即行で帰った...。
覚えている演奏曲は、以下の通り(いつも「アルバムを通し」で聴くので、あまり曲名にこだわっていず記憶違もありかも、それに帰りの車でも、興奮冷めずにフラッシュポイントやノーセキュリティーを聴きながら帰ったので、それらの曲と混同してるモノも若干ありかも)。順不同。
ジャンピング・ジャック・フラッシュ
ロックス・オフ
サッド・サッド・サッド
ロック・アンド・ハード・プレイス
ミス・ユー
ロック・ミー・ベイビー(BB.KING)
ダイスを転がせ
ブラウン・シュガー
スタート・ミー・アップ
ユー・ガット・ミー・ロッギング
イッツ・オンリー・ロックン・ロール
ルージング・マイ・タッチ
ラスト・タイム
スリープ・トゥナイト(?)
リスペクタブル(?)
リヴ・ウィズ・ミー
キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング(長いインプロ)
ホンキー・トンク・ウーマン
サティスファクション
この他にも、キースの曲や、スローものが数曲あったが、曲名が出てこない。
コンサートを聴いたというのではなくて、「すごい体験」をしてしまったという感じ。
彼らは今もってサイコーのライブバンドだ。
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